2017年11月17日金曜日

テロワールワインを味わいましょう!

「テロワールワイン」は、私たちはもうかれこれ10年くらい言い続けているスローガンですが、最近は日本でも俄かに流行のようで、今では「テロワールワイン」を謳ったワインを、誰でもどこでも販売しているようで、至る所で見かけます・・・



そこで、テロワールワインの最初の一歩のアドバイスを。

もし、貴方が「これがテロワールワイン!」と飲んで納得したければ、まず上質なワインを選びましょう。つまり、ブドウが作られた区画を表したアロマを持ったワインです。

そういうワインは実際はなかなか無いのですが、私たちは生産者のところで試飲して厳選したテロワールワインを揃えています。こういうワインは必ずしも大変高価というわけではないけれど、だからといってネゴシアンなどでこういった上質ワインを探そうとしても見つかるものでもありません。そして最後に、本当に大変高価だけれど「テロワール」でもなんでもないワインなんかもあるわけです。。。

ここで、私たちがお客様にご提案している比較試飲の例をお見せしましょう。

1. ポマールとヴォルネイ - ドメーヌ・シロー=ブチヨーの2014年




2. ポマール プルミエ・クリュ シャンランとフレミエ - ドメーヌ・モンテリー=ドゥエレ=ポルシュレの2014年




3. ジュヴレ・シャンベルタン プルミエ・クリュ ラヴォーとカスティエ - ピエール・ネジョンの2008年



4. プイィ・フュイッセ ヴィエイユ・ヴィーニュとピエール・ア・カナール - ピエール・ヴェシゴーの2014年



5. ムルソー プルミエ・クリュ シャルム と シャッサーニュ プルミエ・クリュ モルジョ -ドメーヌ・アンリ・ジェルマン&フィス




皆さん良いテイスティングを!

2017年11月13日月曜日

Vins de "terroir" - Dégustations!!!!

Le slogan "Vin de Terroir" que nous utilisons depuis depuis presque 10 ans semble devenir à la mode au Japon... Tout le monde prétend vendre du "vin de terroir", même les marchands de jus de fruit ou de champagnes génériques...


Nos conseils pour une première approche.

Si vous voulez des dégustations convaincantes de vin de terroir, choisissez des vins qualitatifs, c'est à-dire dont les arômes reflètent la parcelle d'origine des raisins.

Ces vins sont en fait rares et nous les sélectionnons en les goûtant chez les producteurs. Ces vins ne sont pas nécessairement très chers, mais n'espérez pas trouver non plus cette qualité dans des vins du négoce par exemple. Enfin il existe des vins vraiment très chers qui ne sont pas "terroir" du tout...

Voici quelques dégustations comparatives que je suggère à mes clients. Il s'agit de comparer deux vins d'un même vigneron, d'un même millésime et issus de parcelles voisines. Les différences entre ces vins sont très significatives et essentiellement aux différences de "terroir".

1. Pommard/Volnay - millésime 14 chez Cyrot-Buthiau.



2. Pommard Premiers Crus:  Chanlins/Fremiers - millésime 14 chez Douhairet-Porcheret



3. Gevrey-Chambertin Premiers Crus. Lavaux/Cazetiers - millésime 08 chez Pierre Naigeon


4. Poully-Fuissé Vieilles Vignes/Pierre à Canards - millésime 14 chez Pierre Vessigaud


5. Meursault Premier Cru Charmes/Chassagne Premier Cru Morgeot 10 Germain



Bonnes dégustations!

2017年10月24日火曜日

Sélection de nos blogs/Blog selection / ブログ・セレクション

Petite compilation de nos blogs sur le vin des 3-4 dernières années. 
ここ3~4年に書いたワインについてのブログ記事のまとめです。


Wines styles, quality... / ワインのスタイル、品質…


Vin fruité - 26/09/2017 (français)
フルーティワイン (日本語)

Umami - 26/07/2016 (français)
旨味、うまみ、UMAMI !!! (日本語)

Red wines = tannins 08/04/2016 (english)
赤ワインはタンニンです!!! (日本語)

Trends in burgundy - red wines 26/05/2015 (english)
ブルゴーニュの流行 - 赤の場合  (日本語)

La qualité du vin. C'est quoi? 16/03/2017 (français)
味には人の好みがあるのに、どうしてワインが美味しいかどうか判断できるの? (日本語)

Techno ou pas techno? - 02/05/2015 (français)
テクノロジーか否か?  (日本語)

"La minéralité" - C'est quoi? - 27/03/2015 (français)
ミネラルとは?  (日本語)



Vieux vins - Oxydation - Old wines - 古いワイン、ワインの酸化


Vieux vins 1 - Quels vins peuvent vieillir? - 29/07/2017  (français)
古いワイン(その1):ワインは何でも長く置いておけば置くほど良いの?  (日本語)

Vieux vins 2 - Sourcing et faux au Japon? - 03/08/2017 (français)
 古いワイン(その2):そのワインどこから来たの? そして日本の偽ワイン問題  (日本語)

Vin oxydé - 25/07/2017 (français)
超初心者入門、ワインの酸化について  (日本語)



Négoce / ネゴシアン


23/07/2017 (français)
良質でないネゴシアンの成功について  (日本語)

28/11/2016 (français)
ネゴシアン Negociants  (日本語)

Best deals in Burgundy? (English)
ブルゴーニュで一番お買い得なワインは・・・ (日本語)



Beaujolais / ボジョレー


Crus Beaujolais - Les différentes écoles 27/04/2015 (français)
クリュ・ボジョレー 異なるスクール (日本語)



Bordeaux wines / ボルドーワイン


Uniformisation du goût (Bordeaux) 14/10/2014 (français)
どれも同じ味わい!  (日本語)

 99% des vins de Bordeaux sont ennuyeux 08/12/2103 (français)
何故ボルドーワインの99%はつまらないのか。 (日本語)



Bio/Biodynamie/Vins "Nature" / ビオ、ビオディナミ、自然派ワイン


Vins BIO, biodynamie, nature... C'est quoi? - 06/03/2014
ビオワイン、ビオディナミワイン、ヴァン・ナチュール(自然派ワイン)とは?  (日本語)

2017年10月21日土曜日

フルーティワイン


ブルゴーニュ赤ワインの試飲をしている中で、ここ4~5年の傾向として、「フルーティ」なワインを作る流行が、ゆっくりだけれど顕著に広がっているのを、私は実感しています。

多くのドメーヌや、グランテロワールから上質の本格ワインを作ることで以前は知られていたドメーヌでさえもその傾向があります。所有者が変わったり、また世代交代などでスタイルが変わることもあります。また、まだ経験の浅い若い生産者が自分のスタイルを追求する中で、両親世代とは違うものを求める時にそういうスタイルになることも多いようです。

私は、このスタイルは破滅的と思います。良くない品質のワインがこのスタイルのことが多いです。

まず最初に、「フルーティ」ワインとは何か?
このテクニックは、ボジョレー地方から来ています。これは要するにカルボニック・マセレーション、または「セル(ブドウの粒)の内部」の発酵です。このテクニックを行うには、ブドウの実を丸いまま槽に入れておかなければいけません。そのために、以前は茎につけたまたのブドウの房全体を使用しなければいけませんでしたが、現在はブドウの実を潰さずに機械で除茎できます。次に、アルコール発酵は、一般的には半開放の槽にて温度を調節しながら行います。これらは全て、フルーティな、いわゆる「発酵の」アロマ---つまりエステル香---を最大限に作り出す手順です。このアロマは、タンニンとは全く関係のないもの、つまりブドウでも、テロワールから来たものでもありません。大変揮発性が高く、どこにでもある一般的な、強烈だけれどすぐ飽きてしまう、いつもどれも同じフルーティなアロマです。そしてその上、長期熟成しません。そして付け加えると、この「フルーティ」ワインは濁っていて、口中では乱雑でクリアでなく、余韻が無いことが多いです。

何故それが良くないのか?
上級テロワールで作られた上質なブドウならば、そのブドウに欲しいものはタンニンで、それ以外の物は何も要らないはずです。グランヴァンのアロマは、本質的にタンニンを基にしているので、良いタンニンが十分に沢山あれば、そこから長期保存できるグランヴァンを作ることができます。こういったワインは、「フルーティ」なワインとは全く味わいが異なり、口中には長い余韻が続き、高貴なアロマと複雑さが、レトロオルフェクションにより感じられます。よって、長期保存できる素晴らしいポテンシャルがあるワインに、何もわざわざフルーティなアロマを付け加える醸造をする必要はないはずです。その上、このフルーティなアロマは他のものを覆い隠してしまうので、むしろ付け加えるべきではありません。上級テロワールからフルーティなワインを作ることは冒涜です!

なぜそういうワインは品質が良くないことが多いのか?
この醸造方法で作ったフルーティなアロマは、本来の味わいを隠しがちで、一般的にはカムフラージュです。この醸造方法を用いれば、あまり上質でないブドウ、つまり上質なタンニンを備えていないブドウから、大衆受けするアロマを持たせることができます。例えばピノ・ノワールのワインを作る生産者が、収穫量が多すぎた時にはフルーティなワインを作るのも選択肢の一つではあるでしょう。最後に一言触れるなら、フルーティに作られたワインは、酸味が弱い他にも、揮発性の香りの割合が大きく、場合によってはワインの病気の一つでマニキュアのアロマなどに例えられる「酢酸アタック」に侵されていることがよくあります。これは、この種の醸造法でかなり頻繁に見られます。

ブルゴーニュワインの多くはつまらない平凡なワインとなってしまったことが残念ながら明白です。私は良く生産者の友人たちと話すのですが、私だけでなく誰もがこの現象に同意見です。20年ほど前にマイクロ・オキシジェネーションがボルドーワインを殺してしまったように、カルボニック・マセレーションがブルゴーニュワインを殺そうとしています。


参照>

2017年9月29日金曜日

パルメザンはパルミジャーノじゃない!?

食品産業はここまでして消費者に偽るのでしょうか・・・



この、所謂「パルメザン」チーズをご覧ください。「パルミジャーノ・レッジャーノ」は、有名なイタリアのチーズで、世界貿易機関などにより知的財産としてこの地理的表示(GI)は保護されています。よって、「パルミジャーノ・レッジャーノ」の名前は、イタリアのパルミジャーノ・レッジャーノ地方で、厳格な規則に則って作られたものだけが名乗れるのです。

上写真の場合は、「パルミジャーノ」のフランス名「パルメザン」を名乗っています。フランス人は、このイタリアン・チーズをパルメザンと呼んでいるのです。ですから、このフランス名はGIでは保護されていません。よって、アメリカ製のこのチーズに日本市場ではこの名前が使用されているのです。これはパルミジャーノではないので気をつけて!実際味見してみましたが、味わいのないごく一般的なアメリカのチーズでした。もちろん日本では安く販売されています。けれどこれはお買い得品ではなく、むしろ詐欺です。

参照(English)> Parmesan is NOT Parmigiano